2015年11月1日 はじめての茶会体験


暖かい日差しに恵まれた11月1日、「はじめての茶道~お茶会体験」が開催されました。富士通グループ社員のみならず社外の方の参加もあり、総勢28名の皆さんがお茶会を楽しまれました。お茶会の運営は、川崎茶道部の皆さんが全面的にサポートをしてくださり、終始和やかな雰囲気で開催されました。

残念ながら、日本の伝統文化は、現代の多くの人たちにとって馴染みの薄いものになってしまっているため、いきなり体験するといってもハードルが高くなってしまうことがあります。日本文化を愛する会では、勉強会という形で事前に知識をインプットすることで、特に初心の方のハードルを取り払うことを狙っています。また、多少経験のある方も、改めてその文化の歴史を知ることで、新たな気付きや発見があれば良いと考えています。

 

今回は、11月1日のお茶会本番に先立ち、10月23日に富士通ソリューションスクエアにてプチ勉強会を開催しました。本番同様、こちらも社外の方も含めて26名の皆様にご参加いただきました。

 

好天に恵まれ、過ごしやすい気温でお茶会ができたのはまず幸いでした。会場となった茶室「木月庵」は、川崎市国際交流センターに付随する施設ですが、広間だけでなくにじり口も供えた小間(四畳半以下の小さい部屋)もある本格的なお茶室です。聞くところによれば、襖一枚でもウン百万?!という立派なものらしいです。こういう施設を手ごろな費用で利用できるというのは自治体の施設ならでは、利用しないのは勿体無いというものです。

川崎茶道部をご指導されている久保田先生に監修のものと、茶道部の皆さんにご協力いただくことで、お茶会は滞りなく進行します。茶道部での普段のお稽古を、このお茶会を想定した変更してまでご準備をいただいたとのことで、大変感謝しております。茶道部の皆さんにとっては、普段は広間を想定したお稽古なので、小間のお茶会を体験する良い機会にもしていただけたようです。

今回参加された28名は、若干名茶道経験者がいらっしゃいましたが、ほとんどは初心の方ばかりだったのでどこまでお茶会を楽しんでいただけるか不安もありましたが、久保田先生による丁寧な解説や茶道部の皆様のサポートにより、皆さん理解を深められたようです。また、今回のお茶会体験で、もう一つ特筆すべきことは、「自分でお茶を点てる体験をしてみる」という点で、こちらは非常に簡易ではなりますが、自分で点てたお茶を自分以外の人に飲んでもらうという貴重な体験をしていただきました。


講師:久保田宗雅先生(表千家)

富⼠通川崎茶道部の講師として、週に1回(⽊曜⽇)川崎体育館の和室にて指導中。

表千家流茶道

裏千家、武者⼩路千家とならび、千利休を祖とする千家流茶道の本家。日本伝統の湯を沸かし、茶を点て、茶を振る舞う⾏為(茶の儀式)。また、それを基本とした様式と芸道。