2015年8月26日 プチ勉強会・はじめての日本舞踊~坂東流から学ぶ~


去る8月26日、「日本文化を愛する会」初のプチ勉強会が開催されました!テーマは日本舞踊。総勢10名でおこなわれましたプチ勉強会の様子です。

講師は、日本舞踊坂東流師範の坂東沙羅先生です。

 

師範ということで、貫禄ある先生!というイメージをしていた方が大半でしたが、実際の坂東沙羅先生はこの秋に大学卒業を控えられている、若くて可憐な学生さんです。もちろん師範というだけあって、立ち居振る舞いや所作の一つ一つに、長年稽古を積み重ねられてきたからこその美しさを感じました。

講義では、日本舞踊の歴史や代表的な流派、踊りの種類などを、実際の写真や映像も交えながらご紹介いただきました。一口に日本舞踊と言っても、流派によって違いがあること、歌舞伎との関係が深いことなど、大きな視点からの内容と、実際の稽古では「見取り稽古」といって師匠の動きを見て覚えなければならないこと、今でもカセットテープを使っての稽古が主流であることなど、身近でイメージしやすい日常の稽古の内容を織り交ぜての講義で、様々な切り口から日本舞踊というものを学ぶことができました。

講義の後は、扇子を使っての日本舞踊体験です。扇子の開き方から四苦八苦する参加者の皆さんでしたが、ようやく開けた後の決めポーズもこれまた難しい!坂東沙羅先生のお手本の動きはとてもシンプルに見えるのに、いざ同じようにやってみようとすると、なかなか体がなめらかに動きません。当たり前のことですが、芸事というのは一朝一夕で身につくものではなく、日々の積み重ねが大事なのだと身をもって実感することができました。


講師:坂東沙羅 先生(日本舞踊坂東流師範)

5歳で⽇本舞踊坂東流⼊⾨、学業の傍ら研鑽を積む。20133⽉坂東沙羅の名前を許され、2014年1月師範試験に合格。丁稚や馬子などの世話物にも挑戦、舞台を務める。

⽇本舞踊坂東流

坂東流は、歌舞伎の振付師を流祖とする⽇本舞踊を代表する流派で、⽂化文政時代(1804〜30)の頃、江⼾歌舞伎きっての踊りの名手として、多くの名作を残した三世坂東三津五郎に始まる流派。